日本の食材で簡単!世界の定番 ヴィーガンタジン風
世界の定番「タジン」を日本の食材で手軽に
タジンは、北アフリカのモロッコなどで親しまれている、野菜や肉、スパイスを煮込んだ伝統的な料理です。本来は円錐形のタジン鍋を使いますが、深いフライパンや普通の鍋でも十分に美味しく作ることができます。野菜をたっぷり使い、様々なスパイスで風味豊かに仕上げるタジンは、ヴィーガン食にも非常に適しています。
ここでは、日本のスーパーで手に入りやすい食材を中心に、本格的な風味はそのままに、ご家庭で気軽に作れるヴィーガンタジン風レシピをご紹介します。複雑なスパイスは使わず、手軽に入手できるものや市販のミックススパイスでの代替も可能です。
日本の食材で作るヴィーガンタジン風のコンセプト
このレシピでは、特別なタジン鍋を使わずに、日本の一般的な鍋で作ることを前提としています。また、スパイスについても、クミンやコリアンダーなど比較的メジャーなものを使用しますが、もし揃えるのが難しい場合は、カレー粉や市販のタジン用ミックススパイスなどで代用できる点もポイントです。野菜も、冷蔵庫にあるものや季節の野菜でアレンジ可能です。
材料リスト
- 玉ねぎ:1個
- 人参:1本
- ズッキーニ:1本
- パプリカ(お好みの色):1個
- カットトマト缶:1缶(400g)
- ひよこ豆(水煮缶):1缶(固形量200g程度)
- にんにく:1かけ
- 生姜:1かけ
- オリーブオイル:大さじ2
- 水:100ml(または野菜だし)
- ヴィーガンコンソメ顆粒:小さじ2
- クミンパウダー:小さじ1
- コリアンダーパウダー:小さじ1
- ターメリックパウダー:小さじ1/2
- パプリカパウダー:小さじ1/2
- 塩:少々
- こしょう:少々
- お好みで:レモン、パクチー
作り方
- 玉ねぎ、人参、ズッキーニ、パプリカはそれぞれ一口大に切ります。にんにくと生姜はみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルとにんにく、生姜を入れて弱火で熱し、香りが立つまで炒めます。焦がさないようにご注意ください。
- 玉ねぎを加えて透き通るまで炒めたら、人参、ズッキーニ、パプリカを加えて全体に油が回るまで炒め合わせます。
- クミンパウダー、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー、パプリカパウダーを加えて、弱火のまま全体に馴染ませるように1分ほど炒め、スパイスの香りを引き出します。
- カットトマト缶、水(または野菜だし)、ヴィーガンコンソメ顆粒、水気を切ったひよこ豆を加えて混ぜ合わせます。
- 煮立ったら蓋をして弱火にし、野菜が柔らかくなるまで15〜20分程度煮込みます。途中で焦げ付かないように時々混ぜてください。
- 塩、こしょうで味を調えます。
- お好みでレモンを絞ったり、刻んだパクチーを散らしたりして、ご飯やクスクスと一緒に温かいうちにお召し上がりください。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- スパイス: クミン、コリアンダー、ターメリック、パプリカパウダーが揃わない場合、市販のカレー粉やタジン用ミックススパイスで代用可能です。カレー粉を使う場合は、風味を見ながら調整してください。
- ひよこ豆: 水煮缶は日本のスーパーで広く手に入りますが、もしない場合は、乾燥ひよこ豆を戻して使うか、大豆の水煮やレンズ豆(戻すか洗うだけでOK)で代用しても美味しくいただけます。
- 野菜: このレシピの野菜以外にも、ナス、かぼちゃ、カリフラワー、インゲンなど、日本のスーパーで手に入る様々な野菜で作ることができます。季節の野菜を取り入れるのも良いでしょう。
- ヴィーガンコンソメ: ヴィーガン対応のコンソメが見つからない場合は、野菜だし顆粒や、和風の顆粒昆布だしで代用することも可能です。昆布だしを使うと、少し和風よりの優しい風味になります。
調理のコツやアレンジ案
- スパイスは最初に炒める: にんにくや生姜と一緒にスパイスを油で軽く炒めることで、香りがぐっと引き立ち、より本格的な風味になります。焦がさないように弱火で行うのがコツです。
- じっくり煮込む: 弱火で蓋をしてじっくり煮込むことで、野菜が柔らかくなり、味がよく馴染みます。焦げ付きやすいので、時々様子を見て混ぜてください。
- 付け合わせ: クスクスと一緒にいただくのが本場風ですが、炊きたてのご飯やバゲットにつけても非常に美味しいです。
- アレンジ: 辛いものがお好みであれば、工程4でチリパウダーやカイエンペッパーを少量加えてみてください。また、干しぶどうやデーツ(デーツシロップ)を少量加えると、独特の甘みが加わり、よりモロッコらしい風味になります。
このレシピを参考に、ご家庭で手軽に世界の味をお楽しみいただければ幸いです。