牛肉・サワークリームなしでも美味しい!日本の食材で簡単ヴィーガンストロガノフ風
世界の定番 ヴィーガンストロガノフ風を日本の食材で
ストロガノフは、ロシア発祥とされる牛肉とサワークリームを使った煮込み料理で、世界中で愛される定番の一つです。濃厚なソースと柔らかな具材が特徴で、ごはんやパスタ、マッシュポテトなど様々な付け合わせと相性が良い料理です。
この人気のストロガノフをヴィーガンで楽しむために、今回は日本のスーパーで手軽に手に入る食材を活用したレシピをご紹介します。本来の牛肉の代わりに大豆ミートやきのこを、サワークリームの代わりに植物性ヨーグルトなどを使用し、濃厚で満足感のある味わいを実現します。海外のヴィーガンレシピで使われる特別な食材は不要です。身近な材料で、手軽に世界の味をご家庭で再現していただけます。
材料
(3〜4人分)
- 乾燥大豆ミート(フィレタイプ推奨):50g
- マッシュルーム:150g
- 玉ねぎ:1個(約200g)
- にんにく:1かけ
- カットトマト缶:1/2缶(200g)
- 無糖の植物性ミルク(豆乳やアーモンドミルクなど):200ml
- 無糖の植物性ヨーグルト(豆乳ヨーグルトやココナッツヨーグルトなど):100g
- 薄力粉:大さじ2
- 植物油(米油、なたね油など):大さじ2
- 植物性固形コンソメ:1個
- 醤油:大さじ1
- ウスターソース(または中濃ソース):大さじ1
- ケチャップ:大さじ1/2
- 塩、こしょう:少々
- お好みでパセリ(みじん切り):少々
作り方
- 乾燥大豆ミートは、パッケージの表示に従い、熱湯に5〜10分浸して戻します。戻したらザルにあけ、冷水で数回洗いながらしっかりと水気を絞ります。臭みが気になる場合は、軽く揉み洗いすると良いでしょう。
- マッシュルームは石づきを取り、薄切りにします。玉ねぎとにんにくはみじん切りにします。
- 鍋または深めのフライパンに植物油とにんにくを入れて弱火で熱し、香りを立たせます。
- 玉ねぎを加えて中火で炒め、しんなりとして色づくまで加熱します。
- 水気をしっかり絞った大豆ミートを加えて炒め合わせます。
- マッシュルームを加えてさらに炒め、しんなりしたら薄力粉を振り入れて粉っぽさがなくなるまで炒め合わせます。
- カットトマト缶を加えて全体を混ぜ、植物性固形コンソメ、醤油、ウスターソース、ケチャップを加えて混ぜ合わせます。
- 蓋をして弱火で10分ほど煮込みます。途中で焦げ付かないように時々混ぜてください。
- 無糖の植物性ミルクを加えて混ぜ、さらに5分ほど煮込みます。
- 火を止め、無糖の植物性ヨーグルトを加えてよく混ぜ合わせます。ヨーグルトを加えた後は煮立てすぎると分離することがあるため、余熱で温める程度にしてください。
- 塩、こしょうで味を調えます。
- 器に盛り付け、お好みでパセリのみじん切りを散らして完成です。ごはんやパスタ、マッシュポテトなどを添えてお召し上がりください。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 牛肉の代替: レシピでは乾燥大豆ミートのフィレタイプを使用していますが、ブロックタイプやミンチタイプでも代用可能です。フィレやブロックは牛肉に近い食感、ミンチはソースと絡みやすい特徴があります。大豆ミートの代わりに、数種類のきのこ(しめじ、エリンギ、エノキなど)をたっぷり使ったり、厚揚げを一口大に切って加えてもボリュームが出ます。大豆ミートは戻した後の水切りと臭み抜きが重要です。
- サワークリームの代替: 本来のストロガノフの風味とコク、酸味を出すサワークリームは、日本のスーパーで入手しやすい無糖の植物性ヨーグルトで代替できます。特に豆乳ヨーグルトやココナッツヨーグルトは、濃厚さがありおすすめです。カシューナッツを浸水させてミキサーでペースト状にしたカシュークリームも濃厚な代替となりますが、手軽さでは植物性ヨーグルトが優れています。
- デミグラスソース/ブラウンソースの代替: 市販のデミグラスソースの多くは動物性原料を含むため、ヴィーガン対応ではない場合があります。このレシピでは、トマト缶をベースに、小麦粉でとろみをつけ、醤油やウスターソース、ケチャップといった日本の家庭にある調味料を組み合わせることで、風味豊かなソースを作ります。使用するウスターソースや中濃ソースは、成分表示を確認し、動物性エキスなどが含まれていないヴィーガン対応のものを選んでください。
調理のコツやアレンジ案
- きのこはマッシュルームだけでなく、お好みのものを数種類組み合わせると、より一層旨味と香りが豊かになります。炒める際にしっかり火を通して水分を飛ばすのが美味しく作るコツです。
- ソースにとろみをつける際は、粉をしっかり炒めてから水分を加えるとダマになりにくいです。また、植物性ヨーグルトを加えた後は分離しやすいので、火を止めてから余熱で混ぜ合わせるようにしてください。
- より濃厚に仕上げたい場合は、植物性ミルクの一部を植物性生クリーム(ヴィーガンフレッシュなど)に置き換えても良いでしょう。
- 彩りとして、炒める工程でパプリカ(赤や黄)を加えても見た目が華やかになります。
- 付け合わせは、白いごはんの他、玄米やパスタ、じゃがいものマッシュなどが定番ですが、バゲットを添えてソースをつけながらいただくのもおすすめです。
まとめ
日本の身近な食材を使えば、世界の定番料理であるストロガノフもヴィーガンで手軽に楽しむことができます。特別な材料を探し回る必要はありません。このレシピを参考に、ぜひご家庭で濃厚で美味しいヴィーガンストロガノフ風に挑戦し、食のレパートリーを広げてみてください。