日本の食材で簡単!世界の定番 ヴィーガングラタン風
世界の定番、グラタンをヴィーガンで楽しむ
グラタンは、フランス発祥と言われる、オーブンで焼き上げる料理です。一般的にはホワイトソース(ベシャメルソース)やチーズを使ったものが主流ですが、様々な食材を組み合わせることで無限のアレンジが可能です。このクリーミーで温かい料理は、世界中で家庭料理として親しまれています。
当サイト「グローバル・ヴィーガン・レシピ集」では、この定番料理を、日本のスーパーで手軽に手に入る食材でヴィーガン仕様にアレンジする方法をご紹介します。動物性食材を使わずとも、濃厚で満足感のある一品を簡単に作ることができます。
日本の食材で手軽に作るコンセプト
今回のヴィーガングラタン風は、主に豆乳と身近な粉類(米粉や小麦粉)を使って、動物性食材なしでクリーミーなホワイトソース風を作ることがポイントです。具材も、日本のスーパーで一年中手に入りやすい玉ねぎ、きのこ、ほうれん草、豆腐などを活用します。特別な材料は不要で、普段お使いの調理器具で作ることができます。
材料リスト
(2〜3人分)
- 玉ねぎ:1/2個
- マッシュルームまたはお好みのきのこ類:100g
- ほうれん草:1/2束 (約100g)
- 木綿豆腐または絹ごし豆腐:1/2丁 (約150g)
- 植物油(オリーブオイルやサラダ油):大さじ2
- 塩:小さじ1/2〜(調整)
- こしょう:少々
- ナツメグパウダー(あれば):少々
【ホワイトソース風】
- 豆乳(成分無調整):400ml
- 米粉または薄力粉:大さじ3
- 植物油(オリーブオイルやサラダ油):大さじ2
- 塩:少々
【トッピング】
- パン粉:大さじ3〜4
- 植物油(かけ用):小さじ1〜2
作り方
- 玉ねぎは薄切りに、きのこは食べやすい大きさに切ります。ほうれん草はよく洗い、ざく切りにします。豆腐はキッチンペーパーで軽く水気を拭き取ります。
- フライパンに植物油大さじ2を熱し、玉ねぎときのこを加えてしんなりするまで炒めます。
- ほうれん草を加えてさっと炒め、塩小さじ1/2とこしょう、ナツメグ(あれば)で味を調えます。一度火から下ろします。
- 別の鍋またはフライパンにホワイトソース風用の植物油大さじ2を熱し、米粉または薄力粉大さじ3を加えて弱火で混ぜながら粉っぽさがなくなるまで炒めます。
- 粉が油と馴染んだら、豆乳400mlを少量ずつ加えながら泡だて器でダマにならないようによく混ぜ溶かします。全ての豆乳を加え終わったら中火にし、絶えず混ぜながらとろみがつくまで加熱します。塩少々で味を調えます。
- 手順3で炒めた具材に豆腐を手で崩しながら加え、全体を混ぜ合わせます。
- 耐熱皿に手順6の具材を移し入れ、上から手順5のホワイトソース風をかけます。
- パン粉大さじ3〜4を全体に散らし、上から植物油小さじ1〜2を回しかけます。(これにより焼き色がつきやすくなります)
- 200℃に予熱したオーブントースターまたはオーブンで、表面にこんがりと焼き色がつくまで10〜15分焼けば完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 豆乳: 成分無調整のものを使用すると、よりクリーミーに仕上がります。調整豆乳でも可能ですが、風味やとろみのつき方が多少異なる場合があります。牛乳アレルギーの方にも安心して召し上がっていただけます。
- 米粉/薄力粉: ホワイトソースのとろみ付けに使います。どちらでも構いませんが、米粉を使うとグルテンフリーになり、より滑らかな仕上がりになります。日本のスーパーで容易に入手可能です。
- 豆腐: 木綿豆腐を使うと崩した時に食感が残り、絹ごし豆腐を使うとより滑らかな仕上がりになります。植物性タンパク質を補うと共に、満足感を高めます。
- 具材: 玉ねぎ、きのこ、ほうれん草以外にも、冷凍コーン、ブロッコリー、冷凍グリーンピース、または水煮大豆やミックスビーンズなどを加えても美味しく作れます。季節の野菜を使っても良いでしょう。
- チーズの代替: チーズ特有の風味やコクを求める場合は、市販のヴィーガンチーズをトッピングに使用するのも良い方法です。もし手に入りにくい場合は、パン粉を多めに使うことで香ばしさを加える、または栄養酵母(ニュートリショナルイースト)を少量加えることでチーズのような風味をプラスする、といった工夫ができます。(栄養酵母は一部の輸入食品店やネットストアで入手可能です。)
調理のコツやアレンジ案
- ソースの濃度: ホワイトソース風は冷めるととろみが強くなる性質があります。もしソースが固くなりすぎた場合は、少しずつ豆乳を足して伸ばしてください。
- 焼き色: オーブントースターの機種によって焼き加減が異なります。表面にしっかり焼き色をつけたい場合は、最後に焼き色が薄ければアルミホイルを外し、加熱時間を調整してください。
- 和風アレンジ: ホワイトソース風を作る際に、塩の代わりに白だしや醤油を少量加えたり、具材に油揚げやきのこをたっぷり使うことで、和風のグラタンとしても楽しめます。
- カレー風味アレンジ: 炒める具材にカレー粉を少量加えたり、ソースにカレー粉を混ぜ込むことで、スパイシーなカレーグラタン風になります。ご飯に乗せてドリアのようにしても美味しいです。
まとめ
世界の定番料理であるグラタンも、日本の身近な食材と少しの工夫で、美味しく満足感のあるヴィーガン仕様で実現可能です。豆乳を使ったクリーミーなソースは、動物性食材なしとは思えないほどのコクがあります。ぜひ、このレシピを参考に、ご家庭で手軽にヴィーガングラタン風を楽しんでみてください。