貝類なしでも美味しい!日本の食材で簡単ヴィーガンクラムチャウダー風
世界の定番を日本の食材で手軽に:ヴィーガンクラムチャウダー風
クラムチャウダーは、アサリなどの貝類と牛乳やクリームを使った、アメリカのニューイングランド地方発祥とされる定番のスープです。魚介の旨味とミルクのクリーミーさが特徴で、世界中で親しまれています。
ヴィーガンでは貝類や乳製品を使用しませんが、日本のスーパーで手に入りやすい食材を工夫することで、貝類なしでも深い旨味と満足感のあるクリーミーなヴィーガンチャウダーを作ることができます。このレシピでは、野菜の旨味を最大限に引き出し、豆乳などを使って手軽に本場風の濃厚さを実現します。
材料リスト
(作りやすい分量)
- 玉ねぎ: 1/2個
- セロリ: 1/2本
- じゃがいも: 1個(約150g)
- にんじん: 1/3本
- お好みのキノコ類(マッシュルーム、しめじなど): 50g
- ひよこ豆(水煮缶): 50g
- にんにく: 1かけ
- 無調整豆乳: 400ml
- 水: 100ml
- ヴィーガン対応の野菜ブイヨン(顆粒または固形): 小さじ2または1個
- 薄力粉または米粉: 大さじ2
- オリーブオイルまたはお好みの植物油: 大さじ1
- 塩: 少々
- こしょう: 少々
- 乾燥パセリ(お好みで): 少々
作り方
- 玉ねぎ、セロリ、にんじんは5mm角に切ります。じゃがいもは1cm角に切って水にさらしておきます。キノコ類は食べやすい大きさに切ります。ひよこ豆は水気を切ります。にんにくはみじん切りにします。
- 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りを立たせます。
- 玉ねぎ、セロリ、にんじんを加えて中火で炒めます。玉ねぎが透き通るまでしっかりと炒めて甘みを引き出します。
- キノコ類を加えて炒め合わせます。
- 野菜全体に油が回ったら、薄力粉または米粉を振り入れ、粉っぽさがなくなるまで全体を混ぜながら炒めます。
- 粉が均一になじんだら、水と野菜ブイヨンを加え、泡だて器などで混ぜて粉のダマをなくします。
- 水気を切ったじゃがいもとひよこ豆を加え、煮立たせます。
- 煮立ったら弱火にし、蓋をしてじゃがいもが柔らかくなるまで10分ほど煮込みます。焦げ付かないように時々混ぜてください。
- 豆乳を加え、混ぜながら温めます。豆乳は分離しやすいので、沸騰させないように注意してください。
- 塩、こしょうで味を調えます。とろみが足りない場合は、火から下ろして粗熱を取り、水溶き片栗粉(分量外)を加えて再度加熱してとろみをつけてください。
- 器に盛り付け、お好みで乾燥パセリを振って完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 貝類の代替: 本来アサリで出す旨味と食感は、キノコ類、特にマッシュルームやしめじで補うことができます。ひよこ豆を加えることで、ほくほくとした食感と優しい甘みが加わり、満足感を高めます。さらに旨味を加えたい場合は、乾燥しいたけを水で戻した戻し汁の一部を煮込み工程で使うのも良い方法です。
- 牛乳/クリームの代替: 日本のスーパーで最も手に入りやすい無調整豆乳は、ヴィーガンクリームベースとして最適です。より濃厚でクリーミーな仕上がりにしたい場合は、豆乳の一部を水に一晩浸したカシューナッツ(1/4カップ程度)と少量の水をブレンダーで滑らかにした「カシューナッツクリーム」に置き換えるのもおすすめです。カシューナッツも日本のスーパーで比較的手に入りやすいナッツです。アーモンドミルクやオーツミルクも代替可能ですが、無調整豆乳が最も癖が少なく、クリーミーな仕上がりになりやすい傾向があります。
- ブイヨン: ヴィーガン対応の野菜ブイヨンは顆粒タイプや固形タイプが市販されています。原材料を確認して、動物性由来の成分が含まれていないものを選んでください。
調理のコツやアレンジ案
- 野菜をしっかり炒める: 玉ねぎやにんじんをじっくり炒めることで野菜本来の甘みと旨味が増し、スープ全体のコクが深まります。
- 粉の扱い: 薄力粉や米粉を加えた後は、粉っぽさがなくなるまでしっかりと炒め、その後の水分を加える際に丁寧に混ぜることで、ダマになるのを防ぎ、滑らかなとろみをつけることができます。
- 煮込み時間: じゃがいもが柔らかくなるまでしっかりと煮込むことで、じゃがいもからもでんぷんが出てスープにとろみがつきます。煮込み時間でとろみの具合を調整することも可能です。
- アレンジ:
- ブレッドボウル: 丸いパンの上部を切り取り、中をくり抜いて器にし、熱々のチャウダーを注ぎ入れれば、見た目も華やかな一品になります。
- パスタソース: 煮詰めて濃度を高めれば、ショートパスタやニョッキのクリーミーソースとしてもお楽しみいただけます。
- 和風アレンジ: 隠し味に少量の味噌や醤油を加えることで、より日本の家庭に馴染む風味になります。
まとめ
このヴィーガンクラムチャウダー風は、特別な食材を使わずとも、日本のスーパーで手に入る身近な野菜や豆乳、キノコなどを工夫することで、本格的な味わいを手軽に楽しむことができます。貝類や乳製品を使わないとは思えないほど、濃厚でクリーミーな仕上がりは、きっと満足いただけるはずです。ぜひお試しいただき、レパートリーに加えてみてください。