日本の食材で簡単！世界の定番 ヴィーガンピザ
世界の定番料理の一つであるピザは、多くの人々に愛されています。本来はチーズや特定の具材を使うことが多いですが、ヴィーガン仕様にすることで、植物性の食材だけで美味しく、満足感のある一品を作ることが可能です。
「グローバル・ヴィーガン・レシピ集」では、この世界の定番ヴィーガンピザを、日本の家庭でも手軽に楽しめるよう、日本のスーパーで一般的に手に入る食材を中心にアレンジしたレシピをご紹介します。特別なヴィーガンチーズを使わなくても、身近な食材で風味豊かなピザが作れるのがポイントです。
材料
日本のスーパーで手に入りやすい食材を使用します。
ピザ生地
- 強力粉: 200g
- 薄力粉: 50g
- ドライイースト: 3g
- 砂糖: 5g
- 塩: 3g
- ぬるま湯（40℃程度）: 160ml
- オリーブオイル: 大さじ1
ピザソース
- カットトマト缶: 1/2缶 (200g)
- 玉ねぎ（みじん切り）: 1/4個
- にんにく（みじん切りまたはチューブ）: 1かけ分
- オリーブオイル: 大さじ1
- 塩、こしょう: 各少々
- お好みで乾燥バジル、オレガノ: 各小さじ1/2
トッピング
- お好みの野菜（ピーマン、玉ねぎ、きのこ、ナス、ズッキーニ、ミニトマトなど）: 適量
- ヴィーガンチーズ代替（後述の代替アイデアを参照）: 適量
- オリーブオイル（仕上げ用）: 少々
作り方
特別な調理器具がなくても、ご家庭にあるもので簡単に作れます。
- 生地をこねる: ボウルに強力粉、薄力粉、ドライイースト、砂糖、塩を入れ、泡立て器などで混ぜ合わせます。中央にくぼみを作り、ぬるま湯とオリーブオイルを加えて、木べらやゴムベラで混ぜます。粉っぽさがなくなったら、台に出して手で滑らかになるまで10分ほどこねます。生地が手にくっつく場合は、少量打ち粉（強力粉）をします。
- 一次発酵: 生地を丸めてボウルに入れ、ラップをかけます。温かい場所（約30℃）に40〜60分置き、生地が2倍の大きさになるまで発酵させます。オーブンの発酵機能を利用するのも良い方法です。
- ソースを作る: フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りを出す。玉ねぎを加えて透明になるまで炒めます。カットトマト缶を加え、塩、こしょう、お好みでハーブを加えて混ぜます。蓋をして弱火で10分ほど煮込み、水分を飛ばしながら味を凝縮させます。粗熱を取っておきます。
- トッピングの準備: お好みの野菜を食べやすい大きさに切ります。玉ねぎやきのこなど、火の通りにくいものは、軽く炒めておくか、薄く切ると火が通りやすくなります。
- 成形とトッピング: 発酵が終わった生地を軽く押してガスを抜き、丸め直して10分ほど休ませます（ベンチタイム）。生地をオーブンシートの上に乗せ、麺棒や手で直径25cm程度に丸く伸ばします。中央を少し厚めに、縁を高くすると良いでしょう。生地にソースを塗り広げ、その上に準備したトッピングを乗せます。最後にヴィーガンチーズ代替を散らします。
- 焼成: 220℃に予熱したオーブンで、10〜15分焼きます。生地の縁がきつね色になり、トッピングに火が通れば完成です。焼き時間はオーブンによって調整してください。焼きあがったら、お好みで仕上げ用のオリーブオイルを少々回しかけます。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
ヴィーガンピザにおいて、特にチーズの代替は気になるところです。日本のスーパーで手軽に入手できるもので、風味や食感を補うアイデアをいくつかご紹介します。
- ヴィーガンチーズ代替：栄養酵母＋水切り豆腐
- 栄養酵母（ニュートリショナルイースト）: チーズのような風味とコクを与える特殊な乾燥酵母です。輸入食品店や大きめのスーパーの製菓材料コーナー、ネットショップなどで手に入ることがあります。パウダー状で、そのまま振りかけて使います。もし入手が難しい場合は、醤油を少量加えて旨味をプラスするのも一つの方法です。
- 木綿豆腐（水切りしたもの）: しっかりと水切りした木綿豆腐をフォークなどで崩し、栄養酵母（もしあれば）、塩、オリーブオイル少量と混ぜてトッピングします。焼くと表面が少し硬くなり、加熱したチーズのような食感に近づきます。手軽にカサ増しとクリーミーさを加えるのに適しています。キッチンペーパーで包み、重石をするか電子レンジで加熱（2分程度）して水切りしてください。
- ヴィーガンチーズ代替：カシューナッツクリーム（少し本格的に）
- 一晩水に浸したカシューナッツを、少量の水、レモン汁、塩、栄養酵母（あれば）と一緒にブレンダーで滑らかにしたものです。これをトッピングに使うと、よりクリーミーでチーズらしい風味になります。カシューナッツはナッツコーナーで手に入りますが、少しコストがかかる場合があります。
- 生地の粉: 強力粉と薄力粉を混ぜることで、外はカリッと中はもっちりした食感になります。強力粉だけでも、薄力粉だけでもピザ生地は作れますが、配合を変えると食感が変わります。全粒粉を一部混ぜることも可能です。
- ピザソース: 市販のパスタソース（ヴィーガン対応か成分を確認）を利用するのも時短になります。ケチャップに乾燥ハーブやにんにくパウダーを混ぜるだけでも簡易ソースになります。
調理のコツやアレンジ案
- 生地をカリッと焼くコツ: オーブンをしっかり予熱すること、高温で短時間で焼くことがポイントです。ピザストーンやスキレットなどを予熱しておき、その上で焼くとさらに本格的な仕上がりになりますが、なければオーブンシートでも問題ありません。
- 和風アレンジ: ソースを味噌ベースにしたり、トッピングにきのこやネギ、海苔などを使い、仕上げに醤油やごま油を垂らすと、和風ピザとして楽しめます。餅を乗せるのもおすすめです。
- クリスピー生地: 薄力粉の割合を増やすか、生地の水分量を少し減らして薄く伸ばすと、クリスピーな食感になります。
まとめ
世界の定番料理であるピザも、日本のスーパーで手に入る身近な食材を使い、ヴィーガン仕様で手軽に美味しく作ることができます。特にヴィーガンチーズの代替には様々な方法があり、今回は水切り豆腐や栄養酵母を使った簡単なアイデアをご紹介しました。
ご紹介したレシピを参考に、冷蔵庫にある野菜やお好みの食材を使って、あなただけのヴィーガンピザをぜひ作ってみてください。植物性の食材だけでも、十分満足感があり、風味豊かな一品が完成します。