日本の食材で簡単!世界の定番 ヴィーガンキッシュ風
世界の定番ヴィーガンレシピを日本の食材で手軽に
キッシュは、フランス北部ロレーヌ地方が発祥とされる、卵と生クリームを使った濃厚なアパレイユ(フィリング生地)をパイ生地に流し込んで焼き上げる、世界の定番料理の一つです。本来はベーコンやチーズなどが使われることも多く、ヴィーガンで楽しむには卵、生クリーム、チーズ、そしてパイ生地をどう代替するかが課題となります。
当サイトでは、この美味しいキッシュを日本の身近な食材で手軽に、かつヴィーガンで実現するレシピをご紹介します。特別なヴィーガン食材や海外の珍しい材料を探し回る必要はありません。日本のスーパーで手に入りやすい豆腐や豆乳を使い、パイ生地を使わない「キッシュ風」にすることで、調理のハードルをぐっと下げました。
材料リスト(直径18cm程度の耐熱皿1台分)
- 木綿豆腐:300g
- 無調整豆乳:150ml
- 玉ねぎ:1/2個(約100g)
- ほうれん草:1/2把(約100g)
- マッシュルーム(またはお好みのきのこ類:しめじ、エリンギなど):5〜6個(約50g)
- 植物油(オリーブオイルなど):大さじ1
- 塩:小さじ1/2〜1(お好みで調整)
- こしょう:少々
- ナツメグパウダー:小さじ1/4
- 片栗粉:大さじ2
作り方
- 下準備: 木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、重しをするか、耐熱皿に乗せてラップをせずに電子レンジ(600W)で2〜3分加熱し、しっかり水切りをします。玉ねぎは薄切り、ほうれん草は根元を落としてよく洗い、ざく切りにします。マッシュルームは石づきを落として薄切りにします。
- 具材を炒める: フライパンに植物油を熱し、玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。次にマッシュルームを加えて水分が飛ぶまで炒め、最後にほうれん草を加えてさっと炒め合わせ、塩(分量外、少々)で軽く味をつけます。炒めたら火から下ろし、粗熱を取ります。
- フィリング生地を作る: ボウルに水切りした豆腐、豆乳、片栗粉、塩(小さじ1/2〜1)、こしょう、ナツメグパウダーを入れます。ハンドブレンダーやミキサーがあれば滑らかになるまで撹拌してください。ない場合は、フォークやマッシャーで豆腐をしっかり潰しながら、泡立て器などでダマがなくなるまで混ぜ合わせます。
- 混ぜ合わせる: 3のボウルに2で炒めた具材を加えて全体を混ぜ合わせます。
- 焼く: 耐熱皿に4を流し入れ、表面を平らにならします。180℃に予熱したオーブンで30分〜40分、表面がきつね色になり、中央が固まるまで焼きます。
- 完成: 焼きあがったらオーブンから取り出し、粗熱が取れてから切り分けると綺麗に盛り付けられます。焼きたてはもちろん、冷めても美味しくいただけます。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 卵・生クリームの代替: 本レシピでは木綿豆腐と無調整豆乳で、卵と生クリームの濃厚さを代替しています。豆腐は日本のスーパーで手軽に入手でき、価格もお手頃です。しっかり水切りすることで、焼いた時に水っぽくなるのを防ぎ、密度のあるフィリングになります。
- チーズ風味: キッシュには欠かせないチーズの風味は、市販のヴィーガンチーズを使わずに実現できます。本レシピではナツメグで風味を加えていますが、隠し味に白味噌を少量加えることで、発酵食品由来のコクとうまみが加わり、より満足感のある味わいになります。味噌の種類はお好みですが、クセの少ない白味噌や麦味噌がおすすめです。
- パイ生地なし: パイ生地は作るのが手間だったり、ヴィーガン対応か確認が必要だったりします。このレシピではパイ生地を使わずに、フィリングをそのまま耐熱皿で焼くスタイルにすることで、手軽に挑戦できるように工夫しました。ご自宅にあるグラタン皿やココット皿など、お好みの耐熱容器をご利用ください。
調理のコツやアレンジ案
- 豆腐の水切り: 濃厚で美味しいフィリングにするためには、豆腐の水切りが最も重要なポイントです。しっかりと水気を切ることで、焼いた時に崩れにくく、クリーミーに仕上がります。
- 具材のバリエーション: 具材は季節の野菜や冷蔵庫の残り野菜で自由にアレンジ可能です。パプリカ、ブロッコリー、アスパラガスなども美味しく仕上がります。きのこ類はうまみを加えてくれるので、複数種類を組み合わせるのもおすすめです。
- 風味のアレンジ: 焼く前に表面にパン粉を散らすと香ばしさが加わります。お好みでブラックペッパーを多めに挽いたり、刻んだパセリやチャイブを混ぜ込んだり、ドライハーブ(オレガノ、タイムなど)を加えても本格的な風味になります。
まとめ
世界の定番料理であるキッシュを、日本のスーパーで手軽に手に入る木綿豆腐や豆乳、身近な野菜を使って、ヴィーガンで美味しく再現できる「キッシュ風」レシピをご紹介しました。パイ生地を使わないので、より気軽に挑戦していただけます。
このレシピは、ヴィーガンを始めたばかりで「海外の料理に挑戦したいけれど、食材集めが大変そう」と感じている方にも、日本の身近な食材で美味しく、簡単に世界の味を楽しんでいただくことを目指しています。ぜひ、ご家庭の定番レシピの一つとして加えていただけたら嬉しいです。