肉なしでも満足!日本の食材で簡単ヴィーガンアイリッシュシチュー風
世界の定番家庭料理をヴィーガンで楽しむ
アイリッシュシチューは、アイルランドを代表する伝統的な家庭料理です。本来はラム肉や牛肉とじゃがいも、玉ねぎ、にんじんなどを時間をかけてじっくり煮込んだ、体温まる一品として知られています。肉と野菜の旨味が溶け合った深い味わいが特徴です。
本サイトでは、このアイリッシュシチューを、動物性食材を使わずに、日本のスーパーで手軽に入手できる食材で実現する方法をご紹介します。本来の肉の代わりに豆やキノコを使用し、ヴィーガンコンソメやハーブを活用することで、満足感がありながらも優しい味わいのヴィーガンアイリッシュシチュー風に仕上げます。特別な材料は必要ありませんので、ぜひ気軽にお試しください。
材料(2〜3人分)
- じゃがいも:2個(約300g)
- にんじん:1本(約150g)
- 玉ねぎ:1個(約150g)
- マッシュルーム:100g(またはお好みのきのこ類)
- ミックスビーンズ水煮缶:1缶(固形量約100g)または乾燥大豆ミート(ブロックタイプ):30g
- にんにく:1かけ
- カットトマト缶:1/2缶(200g)
- ヴィーガンコンソメ(固形または顆粒):小さじ2〜3(規定の量を確認)
- 乾燥ローリエ:1枚
- 乾燥タイム(またはミックスハーブ):小さじ1/2
- 薄力粉:大さじ1
- オリーブオイル(またはサラダ油):大さじ1
- 水:300ml
- 塩:少々
- こしょう:少々
作り方
- じゃがいもは皮をむき、一口大に切って水にさらしておきます。にんじんは皮をむき、乱切りにします。玉ねぎは2cm角程度に切ります。マッシュルームは石づきを取り、大きければ半分に切ります。にんにくはみじん切りにします。ミックスビーンズを使用する場合は水気を切っておきます。大豆ミートを使用する場合は、パッケージの指示に従って戻し、水気をよく絞っておきます。
- 厚手の鍋または深めのフライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱火で熱し、香りを出しません。
- 玉ねぎを加えて中火で炒め、しんなりしてきたらにんじん、じゃがいも、マッシュルーム(またはきのこ)を加えてさらに炒めます。
- 全体に油が回ったら、薄力粉を振り入れ、粉っぽさがなくなるまで混ぜながら炒めます。
- カットトマト缶、水、ヴィーガンコンソメ、ローリエ、タイム(またはミックスハーブ)を加えます。ミックスビーンズまたは戻した大豆ミートも加えます。
- 煮立ったらアクを取り、蓋をして弱火にし、じゃがいもが柔らかくなるまで20〜30分程度煮込みます。途中、焦げ付かないように時々混ぜてください。
- じゃがいもが柔らかくなったら、塩、こしょうで味を調えて完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 肉の代替: レシピではミックスビーンズまたは大豆ミートを推奨しています。ミックスビーンズ水煮缶はスーパーの缶詰コーナーで年間を通じて手に入りやすく、手軽に使えます。大豆ミートは乾燥タイプが主流で、これも乾物コーナーなどで見つかります。ブロックタイプの他、ひき肉タイプなどもありますので、お好みで使い分けても良いでしょう。レンズ豆(乾燥または水煮)を使うと、より煮崩れてスープに溶け込み、とろみとコクが増します。
- ヴィーガンコンソメ: 多くのスーパーで「野菜コンソメ」や「無添加コンソメ」としてヴィーガン対応の商品が販売されています。原材料表示を確認して、動物性由来のエキスやゼラチンなどが含まれていないものを選んでください。固形や顆粒など、使いやすいタイプで問題ありません。
- ハーブ: ローリエやタイムなどの乾燥ハーブは、スパイスコーナーに瓶入りで売られています。ミックスハーブ(エルブ・ド・プロヴァンスなど)も良い香りを加えてくれます。もし手に入りにくい場合は、乾燥パセリを仕上げに散らすだけでも彩りと風味が良くなります。
調理のコツやアレンジ案
- 野菜の炒め方: 煮込む前にしっかりと野菜(特に玉ねぎ)を炒めることで、野菜本来の甘みや旨味が引き出され、全体の味わいが深まります。
- とろみ: 薄力粉を加えることで自然なとろみがつきますが、もっととろみをつけたい場合は、煮込みの最後に水溶き片栗粉(片栗粉小さじ1に水大さじ1)を少量ずつ加えて調整してください。
- アレンジ:
- きのこ類:マッシュルームの代わりに、しめじやエリンギ、舞茸など、お好みのきのこをたっぷり加えても美味しくできます。様々なきのこを組み合わせると、より複雑な旨味が出ます。
- 野菜の追加:かぼちゃやセロリ、ブロッコリーなどを加えても良いでしょう。かぼちゃを加える場合は、煮崩れやすいので大きめに切るか、煮込み時間の後半に加えるのがおすすめです。
- 風味の追加:日本の家庭にある調味料でコクを加えるなら、少量の味噌(小さじ1/2〜1程度)を最後に溶き入れると、和風の隠し味として深みが増します。
このヴィーガンアイリッシュシチュー風は、日本の身近な食材で手軽に作れる、体も心も温まる一品です。ぜひ、日々のヴィーガンメニューに取り入れてみてください。