日本の食材で簡単!世界の定番ヴィーガンパッタイ
はじめに
パッタイは、タイの定番屋台料理として世界中で親しまれている米麺の炒め物です。甘み、酸味、辛味、そして魚醤の旨味が絶妙に組み合わさった複雑な味わいが特徴で、多くの人々を魅了しています。
「グローバル・ヴィーガン・レシピ集」では、この美味しいパッタイを日本の身近な食材でヴィーガン仕様にアレンジする方法をご紹介します。本場タイで使用される一部の食材(魚醤やタマリンドなど)は日本のスーパーでは手に入りにくいことがありますが、日本の醤油や酢、砂糖などを組み合わせることで、風味豊かなヴィーガンパッタイを手軽に実現できます。特別な調理器具も必要なく、フライパン一つで完成しますので、ぜひお試しください。
材料(2人分)
- 乾燥米麺(ライスヌードル):150g (ビーフンでも代用可)
- 木綿豆腐:1/2丁(約150g)
- もやし:1/2袋(約100g)
- ニラ:1/4束(約20g)
- 人参:1/4本(約30g)
- にんにく:1かけ
- 油:大さじ2
パッタイソース * 醤油:大さじ2 * 砂糖:大さじ2 * 酢:大さじ1.5 * 水:大さじ2 * 一味唐辛子またはラー油:小さじ1/2〜1(辛さはお好みで調整) * (お好みで)ケチャップ:小さじ1/2 (色とコクを出すため)
トッピング(お好みで) * 刻みピーナッツ:大さじ2 * レモンまたはライム:1/4個 * パクチー:適量
作り方
- 乾燥米麺は、パッケージの表示に従ってぬるま湯または水で戻しておきます。戻しすぎると炒める際に切れてしまうため、少し芯が残る程度で引き上げるのがポイントです。
- 木綿豆腐はキッチンペーパーで軽く水気を拭き取り、1.5cm角程度に切ります。人参は千切りに、ニラは3〜4cm長さに切ります。にんにくはみじん切りにします。
- ボウルに【パッタイソース】の材料を全て入れ、砂糖が溶けるまでよく混ぜ合わせておきます。
- フライパンに油、みじん切りにしたにんにくを入れて中火にかけ、香りが立つまで炒めます。
- 木綿豆腐を加えて、各面に焼き色がつくまで炒めます。
- 人参を加えてさっと炒め、次にもやし、ニラを加えて炒め合わせます。
- 軽く水気を切った戻した米麺をフライパンに加え、全体をほぐしながら炒めます。
- 混ぜ合わせた【パッタイソース】を回し入れ、麺と具材にソースが均一に絡むように手早く炒めます。
- 器に盛り付け、お好みで刻みピーナッツ、くし形に切ったレモンまたはライム、パクチーを添えて完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 魚醤(ナンプラー)の代替: 本場パッタイの重要な要素である魚醤の旨味は、日本の醤油をベースに砂糖と酢で甘酸っぱさを加えることで代替します。さらに、隠し味としてほんの少しの味噌や、乾燥椎茸の戻し汁(少量を加えることで深い旨味が出ます)を使用するのも良い方法です。
- タマリンド: 本来パッタイの酸味はタマリンドペーストから来ますが、日本のスーパーではまず手に入りません。今回は手軽に使える酢(米酢や穀物酢)で代替します。柑橘類(レモンやライム)を仕上げに絞ることで、より爽やかな酸味と風味をプラスできます。
- 米麺: 乾燥のライスヌードルまたはビーフンを使用します。スーパーの中華麺売り場や乾物コーナーで見つけることができます。
- タンパク質: 木綿豆腐は炒めやすく崩れにくいためおすすめですが、厚揚げを細切りにして使っても美味しいです。
- ピーナッツ: 無塩・無油のローストピーナッツを粗く刻んで使用します。もし手に入らない場合やアレルギーがある場合は、炒りごまやすりごまを少量加えることで、香ばしさや食感の代替になります。
調理のコツやアレンジ案
- ソースは事前に準備: 炒めながら調味料を加えていくよりも、事前にソースを混ぜ合わせておくことで、手早く麺に絡めることができ、仕上がりが均一になります。
- 麺の戻し加減: 米麺は表示通りの戻し時間よりも少し早めに引き上げ、水気をしっかり切ることで、炒める際にべたつきにくく、コシのある仕上がりになります。
- 火力とスピード: パッタイは短時間で手早く炒めるのが美味しく作るコツです。特に麺を入れてからは、強めの中火で一気に仕上げましょう。
- 辛さ調整: 一味唐辛子の量で簡単に辛さを調整できます。辛いのが苦手な場合は少量から試すか、省略してください。
- 具材のバリエーション: 基本のレシピに加え、玉ねぎの薄切り、きのこ類(しめじ、エリンギなど)、パプリカなどを加えても彩り豊かに仕上がります。
まとめ
今回は、タイの代表的な料理であるパッタイを、日本のスーパーで手に入る食材を使って手軽に作るヴィーガンレシピをご紹介しました。魚醤やタマリンドといった特別な食材を使わなくても、醤油、酢、砂糖といった日本の調味料を工夫することで、甘み、酸味、そしてしっかりとした旨味のある美味しい一品が完成します。
このレシピを参考に、ぜひご家庭で世界の定番ヴィーガン料理を楽しんでみてください。ヴィーガン食のレパートリーを増やす一助となれば幸いです。