日本の食材で簡単!世界の定番 ヴィーガンラザニア風
日本の食材で作る、世界の定番ヴィーガンラザニア風
ラザニアは、平たいパスタシートにソースや具材、チーズなどを重ねてオーブンで焼き上げる、イタリアを代表する家庭料理です。濃厚な味わいが魅力ですが、通常はひき肉やチーズ、バターなど動物性食材が多く使われます。
このレシピでは、ラザニアの美味しさはそのままに、日本のスーパーで手軽に手に入る食材を使ってヴィーガン仕様にアレンジします。特別なヴィーガンチーズや代替肉は使わず、野菜や豆乳、豆腐などを活用することで、どなたでも気軽に挑戦できるよう工夫しました。クリーミーなベシャメルソース風、野菜の旨味たっぷりのトマトソース風、そして間に挟むパスタシートが織りなす食感は、満足感がありながらもヘルシーです。
材料リスト
(2〜3人分)
- ラザニアシート(乾燥): 6〜8枚
- 玉ねぎ: 1個(みじん切り)
- にんにく: 1かけ(みじん切り)
- ナス: 1本(1cm角に切る)
- ズッキーニ: 1本(1cm角に切る)
- お好みのきのこ(マッシュルーム、しめじなど): 1パック(みじん切りまたは粗みじん切り)
- カットトマト缶: 1缶(400g)
- 水または野菜だし: 100ml
- オリーブオイル: 大さじ3
- 塩: 適量
- こしょう: 適量
- ドライオレガノまたはドライバジル: 小さじ1
- 醤油: 小さじ1
ベシャメルソース風
- 無調整豆乳: 300ml
- 薄力粉: 大さじ3
- 植物性バター(またはマーガリン): 20g
- 塩: 少々
- こしょう: 少々
- ナツメグパウダー: 少々(あれば)
リコッタチーズ風
- 木綿豆腐: 150g
- 塩: ひとつまみ
- レモン汁: 小さじ1/2(あれば)
仕上げ
- パン粉: 大さじ2〜3
- オリーブオイル: 少々
作り方
- リコッタチーズ風の準備: 木綿豆腐はキッチンペーパーで包み、軽く重しをするか電子レンジで加熱(600Wで2分程度)して水切りをします。ボウルに入れ、フォークで崩しながら塩、レモン汁(あれば)を加えて混ぜ合わせておきます。
- トマトソース風を作る: フライパンにオリーブオイル大さじ2とにんにくを入れて弱火で熱し、香りを引き出します。玉ねぎを加えて中火で炒め、しんなりしたらナス、ズッキーニ、きのこを加えて炒め合わせます。野菜がしんなりしたら、カットトマト缶、水(または野菜だし)、ドライオレガノ(またはバジル)、塩、こしょう、醤油を加えて煮込みます。蓋をして弱火で10〜15分、時々混ぜながら野菜が柔らかくなるまで煮詰めます。味を見て塩、こしょうで調え、火から下ろします。
- ベシャメルソース風を作る: 鍋に植物性バターを溶かし、薄力粉を加えて弱火で粉っぽさがなくなるまで炒めます。少しずつ豆乳を加えながら泡立て器でよく混ぜ、ダマにならないように滑らかに伸ばします。中火にかけ、絶えず混ぜながらとろみがつくまで煮詰めます。塩、こしょう、ナツメグ(あれば)で味を調えます。
- ラザニアを組み立てる: 耐熱皿にオリーブオイル(分量外)を薄く塗ります。トマトソース風の1/3量を底に敷きます。その上にラザニアシートを並べます。シートの上にリコッタチーズ風の半分量を乗せ、ベシャメルソース風の1/3量をかけます。これをもう一度繰り返します(トマトソース→ラザニアシート→リコッタチーズ風→ベシャメルソース)。最後に残りのトマトソース風を乗せ、ラザニアシートを重ね、残りのベシャメルソース風を全体にかけます。
- 焼く: 表面にパン粉を散らし、オリーブオイル少々を回しかけます。180℃に予熱したオーブンで20〜25分、表面に焼き色がつくまで焼きます。オーブントースターを使用する場合は、アルミホイルをかぶせて焦げ付きを防ぎながら焼くと良いでしょう。
- オーブンから取り出し、少し落ち着かせてから切り分けて完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 「リコッタチーズ風」に木綿豆腐: 本来のリコッタチーズはフレッシュチーズですが、水切りした木綿豆腐を崩して使うことで、クリーミーで重すぎない食感を再現できます。絹ごし豆腐を使う場合は、さらにしっかりと水切りしてください。
- 「ミートソース風」の具材: 今回は手軽さを重視して野菜ときのこを使いましたが、大豆ミート(乾燥やレトルト、日本のスーパーで入手可能)を使えば、より本物のミートソースに近い食感になります。乾燥大豆ミートを使う場合は、戻してから使用してください。水煮のレンズ豆を加えてもボリュームが出ます。
- ベシャメルソースの牛乳代替: 無調整豆乳を使うことで、クリーミーな口当たりはそのままにヴィーガン対応となります。アーモンドミルクやオーツミルクなど、他の植物性ミルクでも代用可能ですが、無調整豆乳が最も風味の癖が少なくおすすめです。
- ラザニアシート: 乾燥タイプのラザニアシートは、輸入食品を扱うお店だけでなく、比較的大きなスーパーでもパスタコーナーで見かけることがあります。もし手に入らない場合は、幅広のパスタ(フェットチーネなど)を茹でて代用することも可能ですが、重ねて焼くにはラザニアシートが最適です。
調理のコツやアレンジ案
- 野菜をしっかり炒める: トマトソース風の野菜は、しっかりと炒めることで甘みと旨味が増し、深みのある味わいになります。
- ベシャメルソースの滑らかさ: 薄力粉とバターを炒める際に焦がさないこと、豆乳を少しずつ加えて都度しっかり混ぜることがダマにならないポイントです。
- 焼き時間: ご家庭のオーブンによって焼き時間は調整してください。表面に美味しそうな焼き色がつけば成功です。
- 日本の旬野菜でアレンジ: ナスやズッキーニの代わりに、カボチャ、きのこ類、ほうれん草、レンコンなどを加えても美味しく作れます。旬の野菜を使うことで、季節ごとのラザニアを楽しめます。
- ハーブやスパイス: オレガノやバジル以外にも、タイムやローズマリーなど、お好みのドライハーブを加えることで香りの良いラザニアになります。日本の家庭にもあるカレー粉を少量加えて、隠し味にするのも面白いアレンジです。
まとめ
世界の定番料理であるラザニアも、日本の身近な食材を工夫して使うことで、美味しく満足感のあるヴィーガン仕様にアレンジすることが可能です。ひき肉やチーズを使わなくても、野菜と豆乳、豆腐などの植物性食材だけで、本格的な味わいを再現できます。
このレシピを参考に、ぜひご自宅で手軽にヴィーガンラザニア作りに挑戦してみてください。日本のスーパーで見つかる材料で、日々のヴィーガン料理のレパートリーをさらに広げることができます。