マスカルポーネ・卵なしでも濃厚!日本の食材で簡単ヴィーガンティラミス風
世界の定番を日本の食材で:ヴィーガンティラミス風
イタリア発祥のデザート、ティラミスは「私を元気づけて」という意味を持ち、コーヒーの風味とマスカルポーネの濃厚さが特徴の世界中で愛されるスイーツです。通常はマスカルポーネチーズ、卵、砂糖、コーヒー、サヴォイアルディ(フィンガービスケット)、ココアパウダーを使用して作られますが、ヴィーガン対応となると、これらの材料の代替が必要です。
このレシピでは、日本のスーパーで手に入りやすい食材を活用し、卵や乳製品、マスカルポーネを使わずに、手軽に濃厚なヴィーガンティラミス風を実現します。特別な製菓材料がなくても、普段使いの食材で美味しく仕上げることが可能です。
材料リスト
- 豆腐クリーム用
- 絹ごし豆腐: 300g
- 砂糖: 大さじ3〜4 (お好みで調整)
- 植物性ミルク (無調整豆乳、アーモンドミルクなど): 大さじ2
- レモン汁: 小さじ1
- バニラエッセンス (あれば): 数滴
- コーヒー液用
- 熱湯: 150ml
- インスタントコーヒー: 大さじ1.5〜2 (濃さはお好みで)
- 砂糖: 大さじ1 (お好みで調整)
- 組み立て用
- ビスケット または 食パンの耳: 約100g または 食パン4〜6枚分
- ココアパウダー: 適量
作り方
- 豆腐の水切り: 絹ごし豆腐はキッチンペーパーで包み、重しをするか、電子レンジで加熱(600Wで2〜3分程度)してしっかりと水切りをします。粗熱を取ってください。
- 豆腐クリームを作る: 水切りした豆腐をボウルに入れ、泡立て器でなめらかになるまで混ぜます。砂糖、植物性ミルク、レモン汁、バニラエッセンスを加えて、さらに混ぜ合わせます。フードプロセッサーやブレンダーを使うとより滑らかに仕上がります。
- コーヒー液を作る: ボウルに熱湯を注ぎ、インスタントコーヒーと砂糖を加えてよく混ぜ溶かし、粗熱を取ります。
- ビスケットまたは食パンを浸す: ビスケットや食パンの耳をコーヒー液にさっと浸します。長時間浸すと崩れやすくなるため注意が必要です。食パンを使う場合は、耳をカットし、正方形や長方形にカットしておくと扱いやすいです。
- 組み立てる: 容器の底にコーヒー液に浸したビスケットまたは食パンを一層並べます。その上に豆腐クリームの半量を平らになるように重ねます。これをもう一層繰り返します。
- 冷やす: 表面を整えたら、ラップをして冷蔵庫で2〜3時間以上冷やします。しっかりと冷やすことで味が馴染み、固まります。
- 仕上げ: 食べる直前にココアパウダーを茶こしなどでたっぷりふるいかけたら完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- マスカルポーネの代替(豆腐クリーム): 本レシピでは水切りした絹ごし豆腐をベースに、砂糖、植物性ミルク、レモン汁、バニラエッセンスを加えてマスカルポーネのような濃厚さと風味を再現しています。豆腐は日本のスーパーで非常に手に入りやすく、ヘルシーな代替となります。より濃厚にしたい場合は、カシューナッツを事前に浸水させてからペースト状にしたものを少量加えたり、ヴィーガン対応の植物性ホイップクリームを少量混ぜ込む方法もありますが、豆腐だけでも十分に美味しく仕上がります。
- サヴォイアルディの代替(ビスケット・食パン): サヴォイアルディは日本ではあまり一般的ではありません。ヴィーガン対応のシンプルなビスケットがあればそれを使用できますが、最も手軽な代替として推奨されるのは、食パンの耳をカットして使用する方法です。食パンはどこのスーパーでも安価に入手でき、コーヒー液を吸わせると程よい柔らかさになり、ティラミス風の食感に近づけることができます。米粉でできたシンプルなビスケットなども代替として利用可能です。
- コーヒー: インスタントコーヒーは手軽で経済的です。エスプレッソマシンがなくても、濃いめに淹れたドリップコーヒーや市販のリキッドコーヒーでも代替できます。カフェインが気になる場合は、デカフェのインスタントコーヒーを使用してください。
調理のコツやアレンジ案
- 豆腐クリームを滑らかに: フードプロセッサーやブレンダーを使用すると、よりきめ細かく滑らかなクリームに仕上がります。もしない場合は、泡立て器で根気よく混ぜることで、ある程度の滑らかさを出すことができます。
- コーヒー液の浸し加減: ビスケットや食パンの種類によってコーヒー液の吸収率が異なります。最初は短時間だけ浸してみて、様子を見ながら調整してください。崩れすぎないように注意しましょう。
- アレンジ: ココアパウダーの代わりに抹茶パウダーをふるって「抹茶ティラミス風」にしたり、季節のフルーツ(いちごやブルーベリーなど)をクリームとクリームの間に挟んで層にするのもおすすめです。
- 甘さの調整: 砂糖の量はレシピ目安としていますが、お好みの甘さに調整してください。メープルシロップやアガベシロップなどの液体甘味料を使用する場合は、豆腐クリームが少し柔らかくなる可能性があるため、少量ずつ加えて調整してください。
このレシピは、手軽に入手できる日本の食材で、本格的な味わいのヴィーガンティラミス風を楽しむためのアイデアです。ぜひ試して、おうちで気軽にカフェ気分を味わってください。