日本の食材で簡単!世界の定番 ヴィーガン春巻き風
世界の定番「春巻き」を日本の食材でヴィーガンに
春巻きは、中国をルーツとする揚げ料理で、野菜や肉などを餡として皮で包み、油で揚げたものです。パリッとした皮と熱々の餡の組み合わせが美味しく、世界中で愛されている定番料理の一つです。
このヴィーガン春巻き風レシピでは、動物性食材を一切使用せず、日本のスーパーで手に入りやすい身近な食材を使って、手軽に本格的な味わいを再現することを目指しました。通常使用されるひき肉の代わりに野菜やきのこを使い、風味付けには日本の家庭にある調味料を活用します。特別な調理器具は必要ありません。
材料
- 春巻きの皮:10枚
- 干ししいたけ:2〜3枚(乾燥状態で10g程度)
- たけのこ水煮:50g
- 緑豆春雨(乾燥):10g
- もやし:1/2袋(100g程度)
- ニラ:1/3束(30g程度)
- おろし生姜(チューブ可):小さじ1
- おろしにんにく(チューブ可):小さじ1/2
- ごま油:大さじ1
- 揚げ油:適量
【餡の調味料】 * 干ししいたけの戻し汁:100ml * 醤油:大さじ1.5 * みりん:大さじ1 * 砂糖:小さじ1 * 片栗粉:大さじ1/2
【巻き終わりの糊】 * 片栗粉:小さじ1 * 水:小さじ2
作り方
- 干ししいたけはぬるま湯に30分〜1時間ほど浸して戻します。戻し汁は取っておきます。戻したしいたけ、たけのこ水煮はそれぞれ細切りにします。緑豆春雨は表示通りに茹でて水気を切り、食べやすい長さに切ります。もやしは洗って水気を切ります。ニラは5mm幅に切ります。
- フライパンにごま油、おろし生姜、おろしにんにくを入れて弱火で熱し、香りを引き出します。
- もやし、たけのこ、しいたけを加えて中火で炒め合わせます。もやしがしんなりするまで炒めます。
- 緑豆春雨とニラを加えてさっと炒め合わせます。
- 餡の調味料をボウルに混ぜ合わせておきます。干ししいたけの戻し汁に醤油、みりん、砂糖、片栗粉を加えてよく溶かします。
- 4のフライパンに5の調味料を加えて、全体にとろみがつくまで混ぜながら加熱します。
- 火から下ろし、バットなどに移して粗熱を取ります。餡が熱いままだと皮が破れやすくなるため、完全に冷ますか、手で触れる程度まで冷やしてください。
- 巻き終わりの糊を作ります。片栗粉と水を混ぜ合わせます。
- 春巻きの皮を広げ、手前に餡を適量乗せます。手前の皮をかぶせ、両端を内側に折り込み、手前から奥に向かって巻き込みます。巻き終わりの端に8の糊を塗ってしっかりと止めます。
- 揚げ油を鍋に深さ3〜4cm程度入れて170℃に熱します。
- 巻き終わりのを下にして静かに春巻きを入れます。一度にたくさん入れすぎると油の温度が下がるため、鍋の大きさに応じて数本ずつ揚げてください。
- 片面がきつね色になったら裏返し、全体がきつね色でパリッとするまで揚げます。目安は1本あたり3〜4分程度です。
- 揚げ網に乗せて油を切ったら完成です。お好みで酢醤油やからし、チリソースなどを添えてお召し上がりください。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
このレシピでは、基本的に日本のスーパーで簡単に見つけられる食材を使用しています。
- 干ししいたけ: 干ししいたけは風味豊かで旨味も強いためヴィーガン餡に最適ですが、生のしいたけや、乾燥きくらげを使用しても美味しく作れます。しいたけの戻し汁も貴重な植物性の出汁となるため、捨てずに活用してください。
- たけのこ水煮: 水煮缶やパウチで通年手に入ります。独特の食感が春巻きの餡の良いアクセントになります。
- 緑豆春雨: 乾燥タイプが長期保存もでき便利です。米粉からできた春雨でも代用可能ですが、緑豆春雨の方が弾力のある食感を楽しめます。
- もやし: 安価でかさ増しにもなり、シャキシャキとした食感が楽しめます。キャベツの千切りなどで代用しても良いでしょう。
- ひき肉代替: よりボリュームを出したい場合は、大豆ミートのひき肉タイプ(乾燥またはレトルト)を戻して炒めたり、高野豆腐を戻して細かく刻んだものを加えても良いでしょう。日本のスーパーでも大豆ミート製品の種類が増えていますので、ぜひ探してみてください。
調理のコツやアレンジ案
- 餡の水分をしっかり飛ばす: 餡を炒める際に、水分が多いと揚げた時に皮が破れやすくなります。調味料を加えて煮詰める際に、ヘラで混ぜながらしっかりと水分を飛ばし、餡がまとまる固さになるまで加熱するのがカリッと揚げるための重要なコツです。
- 巻き終わりの糊付け: 巻く時に使う片栗粉の糊は、揚げている最中に皮が開いてしまうのを防ぎます。少量でもしっかりと塗って、端を押さえるようにして巻くと良いでしょう。
- 揚げ焼きでヘルシーに: 少ない油で作りたい場合は、フライパンに1〜2cm深さの油を熱し、揚げ焼きにする方法もあります。この場合も、片面がきつね色になったら裏返して両面を焼いてください。オーブントースターやオーブン、ノンフライヤーでも調理可能ですが、油で揚げる方がよりパリッとした食感になります。
- 具材のアレンジ: 野菜やきのこは、冷蔵庫にあるもので自由にアレンジできます。細切りにした人参、ピーマン、玉ねぎ、細かく裂いたエリンギなどを使うと彩りや食感が豊かになります。
- 味付けのアレンジ: 餡にカレー粉を少量加えてカレー風味にしたり、オイスターソースを使わない代わりに醤油麹やきのこエキスなどを加えて旨味を増したりするのもおすすめです。
まとめ
日本のスーパーで手に入る身近な食材を活用することで、世界の定番料理である春巻きを、美味しく手軽にヴィーガン仕様で作ることができます。野菜ときのこをたっぷり使い、満足感のある一品に仕上がります。ぜひ、毎日の食卓やパーティーのメニューに加えてみてください。