鶏肉なしでも大満足!日本の食材で簡単ヴィーガンカオマンガイ風
世界の定番をヴィーガンで楽しむ:カオマンガイ風
カオマンガイは、タイの定番料理として世界中で親しまれています。鶏肉を茹でてその茹で汁で炊いたご飯に、特製のタレをかけていただくシンプルながらも奥深い味わいが魅力です。このレシピでは、鶏肉や鶏だしを使わずに、日本のスーパーで手に入る身近な食材で、あの美味しいカオマンガイをヴィーガン仕様で再現する方法をご紹介します。香り高いご飯と満足感のある代替肉、そして甘辛酸っぱいタレの組み合わせは、ヴィーガンの方だけでなく、どなたにもきっとご満足いただけるでしょう。
日本の食材で手軽に実現
オリジナルのカオマンガイに必要な鶏肉や鶏だしは使用しません。代わりに、大豆ミートやきのこ、市販のベジタブルブロスなどを活用します。タレに使うタイの特別な調味料も、日本の醤油や酢、砂糖などを組み合わせることで、近い風味を作り出します。炊飯器一つで手軽に作れるように工夫しましたので、ぜひお試しください。
材料リスト
- 米:1合
- 乾燥大豆ミート(ブロックタイプ):50g
- お好みのきのこ(しめじ、エリンギなど):合わせて50g
- 生姜:1かけ(約10g)
- にんにく:1かけ(約5g)
- ベジタブルブロス(顆粒または液体):米1合分の水に対し、指定の分量
- 塩:少々
- こしょう:少々
- 片栗粉:大さじ1
【タレの材料】
- 醤油:大さじ2
- 米酢:大さじ1
- 砂糖:小さじ2
- おろし生姜(チューブ可):小さじ1
- おろしにんにく(チューブ可):小さじ0.5
- 小ねぎまたは万能ねぎ(小口切り):大さじ2
- ごま油:小さじ1
- お好みで豆板醤またはラー油:少量
作り方
- 乾燥大豆ミートをパッケージの表示通りに戻します。熱湯に浸して10分ほど置き、柔らかくなったらザルにあげてしっかりと水気を絞ります。大きい場合は一口大にカットしてください。
- 生姜とにんにくはそれぞれ薄切りにします。きのこは石づきを取り、手で裂くか食べやすい大きさにカットします。
- 米を研ぎ、炊飯器に入れます。ベジタブルブロスを指定の分量で加えます。そこに薄切りにした生姜とにんにく、きのこ、塩少々を加えて軽く混ぜます。
- 炊飯器のスイッチを入れてご飯を炊きます(白米の通常モードで構いません)。
- タレの材料を全てボウルに入れてよく混ぜ合わせておきます。小ねぎは最後に加えると香りが良いです。
- ご飯が炊き上がったら、手順1で戻した大豆ミートに塩こしょうで下味をつけ、片栗粉を全体に薄くまぶします。
- フライパンに油(分量外、大さじ1程度)を熱し、大豆ミートを並べ入れ、中火で全体がきつね色になるまで焼きます。カリッとした食感になるまでしっかりと焼くと美味しく仕上がります。
- 炊き上がったご飯を器に盛り付け、焼きつけた大豆ミートを乗せます。タレをたっぷりかけて完成です。お好みできゅうりやミニトマトなどを添えても良いでしょう。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- 鶏肉の代替: 乾燥大豆ミート(ブロック、フィレなど)、厚揚げ、木綿豆腐などが使えます。大豆ミートは食感が肉に近くなります。厚揚げや豆腐を使う場合は、水切りをしっかり行い、焼いたり揚げたりして表面をカリッとさせると満足感が得られます。
- 鶏だしの代替: 市販のヴィーガン対応のベジタブルブロスやコンソメ顆粒が便利です。乾燥しいたけの戻し汁も、旨味たっぷりで良い代替になります。複数のきのこ(しめじ、えのき、まいたけなど)を一緒に炊くことで、複雑な旨味と香りをプラスできます。
- タイ米: 日本の一般的な白米で問題ありません。もち米を少量(白米1合に対し大さじ1程度)混ぜて炊くと、少し粘りが出て本場の食感に近づきます。
- タイの調味料: タレに使用する生姜、にんにく、小ねぎはチューブタイプでも手軽に作れます。辛味はお好みで豆板醤やラー油で調整してください。パクチーが手に入れば、タレやご飯に加えるとより本格的な香りが楽しめます。
調理のコツやアレンジ案
- 炊飯器に入れる前に、生姜やにんにく、きのこをごま油で軽く炒めてから加えると、香りが一層引き立ちます。
- 大豆ミートは片栗粉をまぶしてから焼くことで、表面がカリッと仕上がり、タレがよく絡みます。
- タレに刻んだパクチーや唐辛子(輪切り)を加えると、風味と辛味が増してより本格的な味わいになります。
- 付け合わせに、薄切りにしたきゅうりやトマトを添えると、彩りも良く、さっぱりといただけます。
- 炊飯器ではなく、鍋でご飯を炊く場合は、米1合に対し水200ml程度を目安に調整し、沸騰したら弱火で15分、その後火を止めて10分蒸らすと良いでしょう。
まとめ
日本の身近な食材を活用することで、世界の定番料理であるカオマンガイをヴィーガンで手軽に楽しむことができます。今回ご紹介した「ヴィーガンカオマンガイ風」は、材料の入手しやすさや調理の簡単さにこだわりつつ、本場の風味を再現できるよう工夫しました。ぜひこのレシピを参考に、新しいヴィーガン料理のレパートリーを増やしてみてください。