サワークリーム・肉なしでも美味しい!日本の食材で簡単ヴィーガンボルシチ風
世界の定番スープ「ボルシチ」を日本の食材で手軽に
ボルシチは、ウクライナをはじめとする東ヨーロッパで広く親しまれている、ビーツを使った鮮やかな赤色が特徴の伝統的なスープです。通常は肉やサワークリームが使われますが、今回は日本のスーパーで手に入りやすい食材を活用し、ヴィーガンでも美味しく楽しめるボルシチ風レシピをご紹介します。特別な食材は使わず、身近な野菜や豆、植物性ヨーグルトなどで、あの煮込み料理の深い味わいを再現します。
日本の食材で手軽に作るコンセプト
本レシピでは、ボルシチに不可欠なビーツを、比較的入手しやすい缶詰や水煮を利用します。肉の代わりには、たんぱく質豊富な豆類やきのこ類を活用し、食べごたえを出します。仕上げに添えるサワークリームは、無糖の植物性ヨーグルトや、水切り豆腐をベースにしたクリームで代用し、本来の風味に近づける工夫を凝らしています。これらの代替により、本格的な味わいを日本の家庭でも簡単に実現できます。
材料リスト
(4人分)
- ビーツ水煮(缶詰またはパウチ): 200g程度
- キャベツ: 1/4個 (約200g)
- じゃがいも: 1個 (約150g)
- 人参: 1/2本 (約75g)
- 玉ねぎ: 1/2個 (約100g)
- にんにく: 1かけ
- カットトマト缶: 1/2缶 (200g)
- ミックスビーンズ水煮缶: 1/2缶 (約100g)
- 植物油: 大さじ2
- 水: 800ml
- 顆粒野菜ブイヨン: 小さじ2
- ローリエ: 1枚
- 塩: 小さじ1/2〜
- こしょう: 少々
【サワークリーム風】
- 無糖の植物性ヨーグルト: 大さじ4
- レモン汁: 小さじ1/2
※または水切り豆腐クリームでも代用可能です。(作り方は代替アイデアの項目を参照ください。)
作り方
- 下準備: ビーツ水煮は汁気を切り、1.5cm角に切ります。キャベツはざく切りに、じゃがいも、人参、玉ねぎは1.5cm角に切ります。にんにくはみじん切りにします。ミックスビーンズは水気を切っておきます。サワークリーム風を作る場合は、植物性ヨーグルトにレモン汁を混ぜておきます。
- 野菜を炒める: 厚手の鍋に植物油とにんにくを入れて弱火で熱し、香りを出す。玉ねぎを加えて透き通るまで中火で炒めます。人参、じゃがいもを加えて軽く炒め合わせます。
- 煮込む: 炒めた野菜にキャベツ、カットトマト缶、水、顆粒野菜ブイヨン、ローリエ、塩、こしょうを加えます。煮立ったらアクを取り、蓋をして弱火で野菜が柔らかくなるまで20分ほど煮込みます。
- ビーツと豆を加える: 野菜が柔らかくなったら、ビーツとミックスビーンズを加えます。再び煮立ったら火を弱め、全体が温まるまでさらに5分ほど煮込みます。
- 味を調える: 塩、こしょうで味を調えます。ローリエを取り出します。
- 盛り付け: 器に注ぎ、お好みでサワークリーム風を添えて完成です。パセリのみじん切り(分量外)などを散らしても良いでしょう。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- ビーツ: 水煮缶やパウチが最も手軽です。生のビーツを使う場合は、皮を剥いて他の野菜と一緒に炒めるか、電子レンジで加熱してから加えると煮込み時間が短縮できます。日本のスーパーでも最近は見かけることが多くなりました。
- 肉の代替: 今回は手軽なミックスビーンズを使用しましたが、大豆ミート(ひき肉タイプをお湯で戻したもの)や、きのこ類(マッシュルームやしめじなど)を多めに加えても美味しいです。
- サワークリームの代替: 無糖の植物性ヨーグルトにレモン汁を加えるのがシンプルです。より濃厚にしたい場合は、水切りした絹豆腐(150g程度)と植物油(大さじ1/2)、レモン汁(小さじ1/2)、塩少々をフードプロセッサーやブレンダーで滑らかにした「豆腐クリーム」がおすすめです。
- 野菜ブイヨン: 顆粒タイプは日本のスーパーで複数メーカーから出ています。固形タイプや、野菜くずから自家製出汁を取るのも良いでしょう。
調理のコツやアレンジ案
- じっくり炒める: 最初のにんにくと玉ねぎを丁寧に炒めることで、風味豊かなスープのベースが作れます。
- ローリエ活用: ローリエを加えて煮込むことで、本格的な香りが加わり、味わいが深まります。煮込み終わったら必ず取り出してください。
- 一晩置く: 作った翌日は味が馴染んでさらに美味しくなります。
- スパイス: クミンパウダーやパプリカパウダーを少量加えると、複雑な風味がプラスされます。ステップ2で他の野菜と一緒に炒めると香りが引き立ちます。
- ディルやパセリ: 仕上げに刻んだフレッシュなディルやパセリを散らすと、彩りも風味も良くなります。
- アレンジ: 好みでセロリや、冬場ならカブなどの根菜を加えても美味しく作れます。
まとめ
世界の定番ボルシチを、日本のスーパーで手軽に手に入る食材と簡単な手順でヴィーガン仕様にアレンジしたレシピをご紹介しました。ビーツの鮮やかな色と、野菜や豆の旨味が溶け込んだ深い味わいは、きっとご満足いただけるはずです。ぜひご家庭でお試しください。