お米・チーズなしでも満足!日本の食材で作る簡単ヴィーガンアランチーニ風
世界の定番「アランチーニ」を日本の食材で手軽に
アランチーニは、イタリアのシチリア地方発祥とされる人気のライスコロッケです。通常はサフラン風味のリゾットに具材やチーズを混ぜ込み、丸めて衣を付けて揚げて作られます。本場イタリアでは様々なバリエーションがありますが、今回はこの美味しいアランチーニを、日本の炊いたご飯と身近な食材を使って、ヴィーガンで手軽に再現する方法をご紹介いたします。
このレシピでは、特別なヴィーガンチーズや、わざわざリゾットを炊く手間を省き、日本のスーパーで手に入りやすい材料を中心に構成しています。お米の風味や粘りを活かしつつ、チーズのようなコクを日本の調味料で加える工夫を凝らしました。揚げ油も少量で済む方法を取り入れ、気軽に挑戦できるレシピです。
材料
日本のスーパーで手軽に入手できる材料を中心に記載しています。
- 温かいご飯 または 冷やご飯: 300g (炊いたもの)
- 玉ねぎ: 1/4個 (みじん切り)
- マッシュルームなどのきのこ類: 50g (みじん切り)
- カットトマト缶: 1/2缶 (200g)
- 水: 100ml
- ヴィーガンコンソメ顆粒: 小さじ1
- 醤油: 小さじ1
- 味噌: 小さじ1/2
- 塩: 少々
- こしょう: 少々
- 植物油: 大さじ1 (リゾット用)
衣用 * 薄力粉: 大さじ3 * 水: 大さじ4〜5 (とろみを見ながら調整) * パン粉: 適量
揚げ焼き用 * 植物油: 大さじ3〜4
作り方
調理初心者の方でも分かりやすいよう、ステップ形式で説明いたします。
- フライパンに植物油大さじ1を熱し、玉ねぎときのこを加えてしんなりするまで炒めます。
- カットトマト缶、水、ヴィーガンコンソメ顆粒、醤油、味噌を加えて混ぜ、煮立たせます。
- ご飯を加えて中火にし、木べらなどで混ぜながら水分を飛ばし、全体にとろみがつくまで煮詰めます。リゾットのような粘りが出てくるのが目安です。塩、こしょうで味を調えます。
- 火から下ろし、粗熱を取ります。バットなどに移して広げると早く冷めます。完全に冷めると丸めやすくなります。
- 手に少量の油(分量外)をつけ、ご飯を20〜30gずつ取り、中に何も入れずに丸めるか、お好みでヴィーガンチーズなどを少量(分量外)入れて丸めます。10〜12個程度できます。
- ボウルに薄力粉と水を混ぜてバッター液を作ります。別の容器にパン粉を用意します。
- 丸めたご飯をバッター液にくぐらせ、余分な液を落とし、パン粉をまんべんなくつけます。
- フライパンに揚げ焼き用の植物油を熱し、衣をつけたアランチーニを並べ入れます。
- 各面がきつね色になるまで、時々返しながら揚げ焼きします。火が通りにくい場合は蓋をして弱火で加熱しても良いです。
- 全体がきつね色になったらキッチンペーパーに取り、油を切って完成です。お好みでトマトソースやケチャップなどを添えてお召し上がりください。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
本場のアランチーニを日本の食材でヴィーガンに仕上げるための工夫をご紹介します。
- ご飯: 本来はアルデンテに炊いたリゾット米を使いますが、日本の炊いたご飯、特に冷やご飯で美味しく作れます。冷やご飯の方が粘りが出やすく、まとまりやすい傾向があります。
- チーズのコク: ヴィーガンチーズを使わない場合、味噌や醤油を隠し味に使うことで、日本の発酵調味料ならではの深みとコクが生まれます。少量加えるだけで全体の味が引き締まります。栄養酵母(ニュートリショナルイースト)は、最近日本の製菓材料店や大型スーパー、オンラインストアで手に入りやすくなっており、加えるとチーズに似た風味とコクがプラスできます。
- 粘り: ご飯の粘りだけではまとまりにくい場合、トマトソースを煮詰める際に、水溶き片栗粉やくず粉(日本の食材)を少量加えて混ぜると、よりしっかりとした生地になります。
- 揚げ方: 揚げるのが億劫な場合は、少量の油で揚げ焼きにする、またはオーブンで焼くことも可能です。オーブンの場合は、表面に刷毛で油を塗り、180℃に予熱したオーブンで15〜20分、きつね色になるまで焼いてください。
調理のコツやアレンジ案
- リゾット部分の具材: きのこ以外に、みじん切りの人参、ピーマン、コーン、枝豆などを加えても彩り豊かになります。冷蔵庫にある余り野菜を活用できます。
- 中に詰める: 丸める際に、市販のヴィーガンチーズ(溶けるタイプ)を少量入れたり、前日の残りのヴィーガンカレーなどを少量詰めたりすると、本格的なアランチーニのような楽しみ方ができます。ただし、詰めすぎると揚げる際に破裂することがあるので注意が必要です。
- ソース: シンプルにケチャップや中濃ソースでいただくのはもちろん、温めた市販のヴィーガントマトソースを添えると、よりイタリアンな雰囲気を楽しめます。ヴィーガンマヨネーズや豆乳ヨーグルトにハーブやニンニクを加えたソースも合います。
- 冷めても美味しい: 冷めても美味しく、お弁当のおかずにも適しています。
まとめ
世界の定番であるアランチーニを、日本の炊いたご飯と身近な食材で手軽にヴィーガンで作る方法をご紹介しました。難しい手順や特別な材料は不要です。日本の家庭にある炊飯器のご飯を活用し、少ない油で揚げ焼きすることで、気軽に本場の味に挑戦できます。
このレシピで、ヴィーガン料理のレパートリーを楽しく広げていただけたら幸いです。