タヒニなしでも美味しい!日本の食材で簡単フムス
世界の定番ヴィーガンレシピを日本の食材で
フムスは、中東地域を中心に世界中で愛されているディップやペーストです。ひよこ豆を主な材料とし、タヒニ(練りごま)、レモン汁、にんにく、オリーブオイルなどを加えて作られます。栄養価が高く、食物繊維や植物性たんぱく質が豊富に含まれており、ヴィーガン食において非常に重要な役割を果たす定番中の定番レシピと言えます。
このフムスを日本の家庭で手軽に楽しんでいただくために、今回は日本のスーパーで一般的に入手可能な食材を中心に、特別な調味料であるタヒニを使わない方法をご紹介します。タヒニの代わりには、日本の家庭に馴染み深い「練りごま」を使用します。風味は異なりますが、ごまのコクと香ばしさがフムスに深みを与え、日本の食卓にも合う美味しいフムスを作ることができます。世界の定番ヴィーガンレシピを、日本の食材で気軽に再現してみましょう。
材料
日本のスーパーで手軽に手に入る食材を中心にリストアップしています。
- ひよこ豆(水煮缶):1缶(約200g、固形量)
- 練りごま(白):大さじ2
- レモン汁:大さじ1〜2(お好みで調整)
- にんにく:1/2かけ(すりおろし)
- オリーブオイル:大さじ2
- 塩:小さじ1/2〜(お好みで調整)
- クミンパウダー:小さじ1/4
- 水:大さじ2〜4(硬さを調整するため)
飾り用(お好みで):
- オリーブオイル:適量
- パプリカパウダー:少々
- パセリ(みじん切り):少々
作り方
特別な調理器具がなくても作れますが、フードプロセッサーやブレンダーがあるとより滑らかに仕上がります。
- ひよこ豆は缶詰の汁を切り、軽く水洗いします。一部(大さじ1程度)を飾り用に取っておくと良いでしょう。
- フードプロセッサーまたはブレンダーに、水洗いしたひよこ豆、練りごま、レモン汁、すりおろしにんにく、オリーブオイル(大さじ2)、塩、クミンパウダー、水(大さじ2)を入れます。
- 蓋をして滑らかになるまで攪拌します。途中で一度止め、側面についたものをゴムベラなどでこそぎ落とすと均一に混ざります。
- もしフムスの固さがまだ硬い場合は、水を大さじ1ずつ加えながら、お好みの滑らかさになるまで再度攪拌します。よりクリーミーにしたい場合は、ここでさらにオリーブオイルを少量加えても良いでしょう。
- 味見をして、塩加減やレモンの酸味をお好みで調整してください。
- 器に盛り付け、飾り用に取っておいたひよこ豆を乗せます。お好みでオリーブオイルを回しかけ、パプリカパウダーやパセリのみじん切りを散らして完成です。
日本の食材での代替アイデア・ポイント
- タヒニの代替(練りごま): 本来フムスに使われるタヒニは、焙煎していないごまをペーストにしたもので、特有の風味とコクがあります。日本の練りごま(特に白練りごま)は焙煎してあるため風味が異なりますが、ごまの香ばしさと濃厚さがフムスのコクを出すのに役立ちます。できるだけ無添加のものを選ぶと、より純粋なごまの風味を楽しめます。
- ひよこ豆: 乾燥ひよこ豆を一から茹でても良いですが、手軽さを重視するなら水煮缶が最適です。日本のスーパーで広く扱われており、すぐに使えて便利です。
- クミンパウダー: スパイス専門店だけでなく、最近では多くのスーパーで小瓶入りのクミンパウダーが手に入ります。少量で風味が豊かになるため、他の料理にも活用できます。
調理のコツやアレンジ案
- 滑らかさの秘訣: より滑らかなフムスに仕上げたい場合は、ひよこ豆の薄皮を剥いてから攪拌すると良いでしょう。ただし、薄皮には食物繊維が豊富なので、そのまま使っても問題ありません。攪拌する際に、氷水を少量加えるという方法もあります。
- 風味の調整: にんにくの量やレモン汁の量はお好みで調整してください。よりパンチを効かせたい場合はにんにくを増やし、さっぱりさせたい場合はレモン汁を増やします。
- アレンジ: 基本のフムスに、 Roasted Red Pepper Hummus(焼きパプリカフムス)や Black Bean Hummus(黒豆フムス)のように、茹でたパプリカや他の豆を加えて色々なバリエーションを楽しむこともできます。また、スパイスをパプリカパウダーやチリパウダーに変えて辛みを加えるのも良いでしょう。
- 美味しい食べ方: ピタパンやバゲット、クラッカーに塗るのが定番ですが、野菜スティック(きゅうり、にんじん、セロリなど)のディップとして、またサンドイッチやラップの具材としても美味しくいただけます。
まとめ
中東の定番ヴィーガン料理であるフムスは、日本のスーパーで手に入るひよこ豆や練りごまなどの身近な材料を使うことで、自宅でも驚くほど簡単に作ることができます。タヒニを使わないこのレシピでも、ごまの風味が活きた美味しいフムスが完成します。ぜひ一度お試しいただき、世界の味をご自宅で手軽に楽しんでみてください。